特別ゲストさん : N I S

2005年 2月19日

スクリプトシステムのプログラムをやった N I S です。
実は私はこのゲームの内容をまったく理解していません。最近の多くのゲーム 開発の場合、プログラマーがゲーム内容をあまり理解していない、ということは よくあるのですが、こと『Road to Freedom』については、今まで携わって来た製品 の中でも一番内容を知らないゲームです。「RtFって戦略的落ち物ゲーですか?」
これは、結果的にそうなったとか、近年では各々のプログラマーはゲームの一 部しかやっていないから、といった理由からではなく、ゲームモデルやデザイン 自体をプログラマーから完全に切り離す、ということが目的でシステムが作られ たことに由来します。
現在よく言われる(テレビゲーム開発においての)スクリプト言語を使った開発 というのは、キャラクタロジックやAI、メニュー周りやシナリオ進行といった ところに限定されていて、「ゲーム自体」をプログラマーでない人間が直接開発 することはほぼ不可能です。
しかし今回の開発では、この開発に集う人間達の余りある(そして加熱しすぎ た?)開発熱意やエネルギーもあって、「ゲームデザイナーが自らゲームモデルを 全て実装」という野望に踏み出すことになりました。
で、結論から申しますと、『Road to Freedom』が出たにも関わらず「道はまだま だ険しいですね」と言わざるを得ません。ゲームデザイナーはあくまでモデルの 実装をすることが目標であったにも関わらず、実際にはほとんどプログラマーの ようなことをしていました( ISHIKAWA 氏のBLOGにもありますが)。
それでも、一つよかった事を挙げるとするなら、紆余曲折しつつも、 いかにもゲーム好きが好きそうなゲームが出来上がったらしいことでしょう(と、2chで見たYO!)。
ゲームデザイナーの仕事は、企画書書きでもチームやデータをまとめることでも なく、ゲームを作ることです。よいゲームは多数決やマーケティングや偉そうなオ ヤジの趣味や暴言からは生まれないと思います。デザイナ自身がゲームを実際に 作るのが、直接的で良いゲームを生み出す一番いい方法だと私は考えています。
さて、最後に重要な警告です。娯匠のゲームデザイナには注意したほうが
よいです。特にプログラマーの人。
うっかり「それは今のプログラムでは難しい」なんて言おうもの
なら、きっと「俺にできてお前にできないのはおかしい」とか反撃されます。
らくに生きていこうなんて思っちゃいけません。

>>開発者ブログのトップページへ戻る